中学で学ぶ英文の基本構造その1

中学校で学ぶ英語の基本構造について考えてみます。今回はその第一弾。

まず,「誰かが~する」の型。

「誰かが」を主語,「~する」を動詞といい,記号では主語を「S」で,動詞を「V」で表します。

だからこの型は「S+V」と表せる。

例)I walk.(私は歩きます。)

次に,「疑問文」(~しますか?)に変形しましょう。

先の例の I walk. を「あなたは歩きますか?」にしてみます。

このときは,文頭に「Do」をおいて,それに「you walk(あなたは歩きます)」と「?」を続けます。

Do you walk?(あなたは歩きますか?)

「Do」が前に「?」が後ろに付つくことに着目!

さらに,これを「否定文」(~しません)に変形しましょう。

先の例の I walk. を「わたしは歩きません」にしてみます。

このときは「主語」と「動詞」の間に「don’t」を入れます。

I  don’t walk.(私は歩きません)

まとめると,

「疑問文」は「Do」を文頭において文尾に「?」を置く。

「否定文」は「主語S」と「動詞V」の間に「don’t」を置く。

たった,それだけです。ちなみに,don’t は do not の短縮形です。

また,この型をつくる動詞は「自動詞」といいます。

もう一つ付け加えると,この型の文では,普通,もう少しの言葉を付け加えることが多いです。

例)I walk to our school.(私は学校へ向かって歩きます。= 私は学校へ歩いて行きます。)

「to」は文法では「前置詞」と言われるものの一つで,「名詞」にいろいろな意味をそえます。

ここでは,ただの名詞 our school(私たちの学校)が

to our schoolで「(私たちの)学校に向かって」と「どこどこへ向かって」という意味が加わります。

 

この型に限らず,

英語は「主語」「動詞」を柱として文が成り立ち,

それを「疑問文」や「否定文」にして広げていきます。

この感覚を身につけましょう。

国語の勉強法?その1

よく,国語はどうやって勉強したらいいのかわからない,という声を聞きます。

確かに日常使っている言語の学習なので,あまりに身近過ぎて,いまさら学習などと言われてもピンとこないとうことなのでしょう。ただ,畢竟,与えられた文章の内容を把握し理解することがその目標なので,その方向で考えるなら,勉強法はあると言えます。

段階を追って考えると,まず第一に指示語(これ,それ,その等々)の内容を確認しながら文章を読むということです。私たちがざっと流して文章を読むとき,案外,それができていないことが多いのではないでしょうか。(ここまでにも,指示語が使われていますが,その示す内容は確認できていますか?)

筆者は,自分の主張を繰り返し,これでもかこれでもかと述べるのが普通です。ただ,同じ事を何回も何回も文章の中に登場させると,くどくて読みにくい文章になってしまいます。そこで使われるの指示語です。ですから,指示語の内容を確認することで,筆者の主張がだんだんと見えてくるのです。また,その事が,文章を正確に読むことにつながるのです。

さて,さらに第二,第三・・・と続くのですが,今回はここまで。とにかく,まずは指示語を意識して文章を読んでみましょう。

勿論,今回の内容は現代文についてであり,古文・漢文については改めて話題にしていきます。

平成30年度県立高校入試分析と対策

【国語】
 <構成>
 第1問【小説】,第2問【説明文】,第3問【古典】,第4問【会話文・作文】で,構成に変化はない。
 <難易>
 記述問題が2題→3題と増加したが,難易は昨年並み。
 <分析>
 「当てはまらないもの」を選ばせるという出題の工夫が見られた。
 <対策>
 今後は,与えれらた文章や資料をもとに,自分の考えを自分の言葉で述べる力が試される問題が
 確実に増加する。「これは何だろう。」「どういう事だろう。」という問題意識をもち,それを
 文章で表現する訓練を日頃から行う必要がある。
 <平均点予想>
 31点~33点と予想する。(昨年の平均点31.5点)[実際の平均点33.5点]

【理科】
 <構成>
 第1問【生物分野】,第2問【地学分野】,第3問【化学分野】,第4問【物理分野】,第5問【生物分野】
 第6問【地学分野】,第7問【物理分野】,第8問【化学分野】で,構成に変化はない。
 <難易>
 記述問題が3題→5題と増加し,問題設定も複雑な問題があり難化した。
 <分析>
 第3問グラフの折れ線の意味の読み取りや第7問の定量的な出題が昨年に比べ難しい。
 <対策>
 実験の目的,結果から結論付けられることなど,日頃の授業で意識して学習しよう。単なる暗記では
 今後も確実に増加する応用力が問われる問題には対処できない。
 <平均点予想>
 24点~26点と予想する。(昨年の平均点32.8点。)[実際の平均点24.3点]

【英語】
 <構成>
 第1問・第2問・第3問【リスニング】,第4問・第5問【空欄補充】,第6問【語句整序】第7問【文整序】
 第8問【図表問題】,第9問【会話文】,第10問【長文】,第11問【作文】
 <難易>
 小問数が31問→38問と増加し,会話文と長文の語数も増加したため難化した。
 <分析>
 長文の語数が増加したのに加え,題材がアカモクという海藻に関するものでなじみの薄い題材であった。
 さらに,注釈された単語数も去年の倍になっており,一層読みづらかったものと思われる。
 <対策>
 今後,話す・聞く・書くという総合力が試される出題がますます増加するだろうが,まずは設計図に
 あたる文法を確実に理解しよう。
 <平均点予想>
 27点~29点と予想する。(昨年の平均点31.0点)[実際の平均点27.5点]

【社会】
 <構成>
 第1問【地理分野】,第2問【地理分野】,第3問【歴史分野】,第4問【歴史分野】,第5問【公民分野】
 第6問【公民分野】,第7問【公民分野】で構成に変化はない。
 <難易>
 小問数が50問→48問に減少したが,難易は昨年並み。
 <分析>
 第7問は去年同様「沖縄県の課題」に関する出題だったが,ことしはより深く掘り下げたものに
 なっていた。問4は「平和の礎」の建設を行った元知事の名前を問うものだったが,学習していない
 受検者もいたのでは。
 <対策>
 ひとつひとつの知識を身につけるのは当然だが,それらを有機的につなげていく作業も必要になる。
 融合問題の練習を積んでいくことで有機的なとらえ方の感覚を身につけよう。
 <平均点予想>
 30点~32点と予想する。(昨年の平均点31.4点)[実際の平均点29.1点]

【数学】
 <構成>
 第1問【基礎的計算】,第2問【小問集合】,第3問【統計】,第4問【平面図形の証明】
 第5問【場合の数・確率】,第6問【1次関数】,第7問【2次関数】,第8問【平面図形】第9問【空間図形】,
 第10問【規則性の問題】
 <難易>
 問題数が46問→42問に減少したが,難易は若干難化。
 <分析>
 証明問題は易しい反面,回転体の体積や体積の比に関する問題が難しく難易のバランスを保っている。
 <対策>
 まずは,計算を確実にできるようにすること。その上で,各分野の典型問題を徹底して練習することで
 ある。また,考えることを面倒くさがらないということも意外に大切。
 <平均点予想>
 27点~29点と予想する。(昨年の平均点29.4点)[実際の平均点31.6点]

平成29年度県立高校入試分析と対策【数学】

【分析】

1問[計算]

基本的な計算問題。

2問[小問集合]

出題分野は,

等式の変形・連立方程式・式の展開・因数分解・二次方程式・平方根

相似比と体積の比・統計処理・統計的推理

である。いずれも基本的な設問で,全問正解がねらえる。

3問[整数]

連続3整数の性質に関する問題。

1は文字式による証明問題。教科書例題レベル。

受験生は十分練習を積んでいるはずで,易しい。

2は連続3整数の性質で,問1以外の性質を答えさせるもの。

選択肢の内容を文字式で表現すればすぐわかる。

3は単純な1次方程式の問題に帰着する。

4問[作図]

1は垂直二等分線の作図。

受験生は十分練習を積んでいるはずで,易しい。

2は,いわゆる外心の定義が問われている。

実際に作図するとイメージしやすいが,

外心を知らなければ,限られた時間の中での

正解は難しいだろう。

5問[確率]

数直線上の動点が,さいころの目に従って動くときの

確率の問題。

場合の数を丹念に数え上げれば求められるが,

時間を取られる可能性がある。

6問[比例]

プールの排水に関する問題。

比例問題の典型的な問題で,過去問にも類題がある。

7問[2次関数]

放物線と直線に関する典型問題。

受験生は十分練習を積んでいると思われるが,

4は直線ABと直線OPが平行であることを使わないと

難しい。

8問[平面図形]

円に内接する正六角形に関する問題。

3,問4は正六角形が,

正三角形を6つ合わせた形であることを

使えば簡単。

9問[空間図形]

立方体と,その8つの頂点から合同な直角三角形3つを

取り除いた立体に関する問題。

例年の空間図形の問題に比べると易しい問題。

10問[規則性の問題]

正多角形の頂点の数,対角線の数に関する問題。

2の正n角形の対角線の数は,一朗さんと花子さんの

会話を参考に類推できる。n(n-3)2で割るところがポイント。

【予想平均点】

30点~33点で昨年より高くなると予想される。

実際の平均点 29.4点

【対策】

基本的な問題を確実に得点できるように繰り返し練習する。

その上で,応用問題をすぐに解答を見るのではなく,

時間がかかっても自分であれこれ考えることが必要。

瞬発力だけが数学の力ではない。

平成29年度県立高校入試分析と対策【社会】

【分析】

1問[地理分野]

世界の地理に関する問題。

5のベネゼエラは,原油の埋蔵量が世界一といわれている

2問[地理分野]

日本の地理に関する問題。

6のア~イはそれぞれアが乳用牛,イが肉用牛,ウが豚,エがブロイラーの

飼養頭数の上位3道県を示す。ただし,最新の統計は若干違いがあるので,

ネット等を使って確認するといいだろう。

3問[歴史分野]

日本の歴史に関する問題。

いずれの設問も知識問題なので,覚えていないと難しい

4問[歴史分野]

近代以降の日本および世界の歴史に関する問題。

いずれの設問も知識問題なので,覚えていないと難しい

6のブロック経済は,自由貿易と真逆の経済体制であるから誤り。

5問[公民分野]

主に人権に関する問題。

3で教育を受ける権利は,社会権に分類されるので誤り。

6問[公民分野]

日本の経済に関する問題

いずれの設問も単純で易しい。

7問[公民分野]

時事問題

3は人口の自然増加率の未習を理由に,受験者全員に点数を

与える処置がとられた。

【平均点予想】

30点33点で昨年並みと予想される。

実際の平均点 31.4点

【対策】

それぞれの用語を,ひたすら覚えるしかない。一朝一夕にはいかないので,

コツコツ繰り返しやるしかない。数年分の入試の過去問を使って,同じ

テーマや同じ時代の出題であれば,自分で統合して全体的なイメージを作るのも

一つの方法である。

平成29年度県立高校入試分析と対策【英語】

【分析】

1問Listening

英文を聞いて答える問題。

英文と質問が読まれ,答えとして最も適切な絵を選ぶ。

第2問Listening

会話文を聞いて答える問題。

会話の最後の文に対する応答として最も適切なものを選ぶ。

第3問[LIstening]

長い英文を聞いて答える問題。

英文の内容について質問が読まれ,その答えとして適切なものを選ぶ。

4問[語句整序]

単語を並びかえて文をつくる問題

1は《主語+toldto不定詞》の文,

2は目的格の関係代名詞を使った文,

3は間接疑問文をつくる。

使用しない語が1つあるので,文法をよく理解していないと難しい。

5問[空欄補充]

空欄に単語の形を変えてあてはめる問題。

1callの,問2beginの過去分詞をあてはめる。

3eatの動名詞を,問4longの最上級をあてはめる。

4は信濃川が日本で一番長い川であるという知識がなくても

theriverの間に入る語なので,longの最上級を入れるとわかる。

6問[文整序]

会話文が自然につながるように,並べかえる問題。

難しい単語がなく易しい。

7問[図表読解]

英文で書かれた掲示を見て設問に答える問題。

設問が単純で易しい。

8問[長文読解]

長文を読んで設問に答える問題。

イチロー選手について書かれたもので,

内容はほとんどの受験者が知っていると思われ,

読み取りも易しいだろう。

9問[長文(会話文)読解]

グラフを見ながらの会話を読んで設問に答える問題。

10問[作文]

絵を見てその状況を英文で答える問題。

11問[作文]

将来の夢について3文で答える問題。

【予想平均点】

33点~36点で昨年より高くなると予想される。

実際の平均点 31.0点

【対策】

今年は昨年に比べ出題の形式が若干変化したが,文法知識を

しっかりと身につけるとともに,それを発話や受け答えに

利用できる力を養う必要があることに変わりはない。

平成29年度県立高校入試分析と対策【理科】

【分析】

1問[化学分野]

マグネシウム,塩化銅,砂糖の性質を問う問題。

特に必要な知識として,問2では,質量パーセント濃度の計算法。

4では,試験管内部には水ができていることと,その確認は

塩化コバルト紙を使うこと。

6問では銅イオン1個に対して,塩化物イオン2個が結びついていること

などである。

2問[生物分野]

呼吸や光合成のしくみを理解していれば易しい問題。

3問[地学分野]

地層に関する問題

2の断層の説明では,右側の地層のすべてが左側の地層に対して

沈み込んでいるので,地下の大規模な岩石の破壊が推測できる。

4問[物理分野]

振り子を使った,力学的エネルギーに関する問題で,定型問題。

4で,小球にはたらく力は,糸の張力と重力の2つである。

5問[化学分野]

化学反応と熱に関する問題。

学校で必ず実験したはずなので,覚えていれば易しい。

5は,熱が発生する反応はどれか考えるとよい。

6問[物理分野]

電気回路に関する問題。

設問は単純だが,正解までにいくつかのプロセスを経る必要があり,

オームの法則を適用することに慣れておく必要がある。

7問[地学分野]

天体観測に関する問題。

いずれの設問も,類題を解いたことがないと難しいかもしれない。

3では,夏至の日の南中高度が90-(26-23.4)=87.4度となるので,

なるべく小さな設置角度を選ぶことになる。

8問[生物分野]

神経伝達の種類,消化,排せつに関する問題。

いずれの設問も基本的で解き易い。

5が考えにくいかもしれないが,説明文と表1を合わせて考えれば

正解できる。

【予想平均点】

25点~28点で昨年並み

実際の平均点 32.8点

【対策】

まんべんなく全ての分野の対策をしなければならない。

同じ分野でも,形式の違う問題を何問も解こう。

とにかく,得点力は問題の演習力に比例するのが理科という科目。

また,記述型の問題も増加する可能性があるので,

実験やその結果を自分の言葉で表せるように,十分理解することを心掛けるべきである。

平成29年度県立高校入試分析と対策【国語】

【分析】

1問[文学的な文章]

宮下奈都『窓の向こうのガーシュウィン』(一部改変)からの出題。

1枚CDをめぐる父と娘の心の交流を描いたストーリー。

「私」の気付きや心情の変化に注意しながら読むとよい。

6はストーリー展開を押えないと安易な解答をしてしまいそうだが,

残りの設問はわかりやすく,得点しやすいだろう。

2問[説明的な文章]

ちくまプリマ―新書『なんのために「学ぶ」のか〈中学生からの大学講義〉1』所収 

小林康夫「学ぶことの根拠」(一部改変)からの出題。

3は「自分ではどうしようもない宿命的なズレ」を感じる理由を答えさせる空欄補充問題。

傍線部のある段落にはズレの内容は書かれているが,理由は書かれていない。

次の段落の最後の「ズレを感じる理由だ」に注意。

この段落には理由となるものが繰り返し言葉を変えて出てくるので,

その中から二十字という字数をみたすものを選ぶ。

4(2)は,現代の人間に「二重の学び」が宿命づけられている理由を

「ズレ」「自分」「世界」の3つの語句を用いて,二十五字以上三十字以内で

答えさせる問題。これは,傍線部の前後だけでなく,問題文全体の文脈から

その理由を考える必要があるため,難しい。

3問[古文・漢文に関する文章]

古文:『徒然草』第百三十段 漢文:『荀子』からの出題

古文,漢文とも学問継続の不可欠さを述べたもの。

いずれの設問も易しく全問正解できる問題。

4問[話すこと・聞くことに関する文章(作文を含む)]

山下洋輔,茂木健一郎『脳と即興性 不確実性をいかに楽しむか』(一部改変)

2人の対談の流れを押える問題。具体例とそれに関する対話者の考えを述べる形で対話が進み,

論旨も把握しやすい。

4は「独創」の対義語を答える知識問題。「模倣」とは「まねること」で「独創」の対義語。

作文は,問題文および2つの資料から読み取れることを書く作文1と,

日本人は独創的・創造的か自分の意見を書く作文2の二本立てになっており,新傾向。

ただ,従来の作文も二段落構成で,最初の段落で客観的な分析をし,次の段落で

自分の意見を述べる出題もあったので,それを明確に二本立てにしただけとも言える。

【予想平均点】

35点~40点で昨年より高くなると予想される。

実際の平均点 31.5点

【対策】

今後は,与えれらた文章や資料をもとに,自分の考えを自分の言葉で述べる力を試される問題が増加しそうである。

日ごろから,「これは何だろう。」「どういう事だろう。」という問題意識をもち,

それを文章にする訓練をしておくべきである。

「できる」「できない」の違い

予備校・塾で学習支援の仕事を30年以上続けてきました。

その経験から言えることは,

小中学校義務教育程度の学習内容は誰でも完全に習得できる

ということです。

ただ,一人一人の顔が違うように,

その習得にかかる時間がそれぞれの人で違います。

義務教育の期間は6+3の9年間と限定されるので,

習得時間の違いで,

成績の良し悪しが決められているのが現状です。

その認識のないまま

「自分は頭が悪いから」「やっても無駄」

と考える子供たちがたくさんいます。

実際は「できる」ことを「できない」と決めつけてしまうのは

悲しいことです。

人間は「できない」と思い込んでいることは

ほぼできません。習得の成果は心の問題も大きいのです。

「私は(勉強が)できない人間だ」と思っている子供には,

どこか1つの項目でも「できる」実感を持ってもらうことが

大切です。

その実感が,次の成果につながる。

逆に「頭がいい」「できる」と思い,また思われている子供は

「できる」ことはあたり前のことだという謙虚さが必要で,

「できる」先にもっと「できる」ことはないのかと

貪欲に挑戦する心が,

人生を豊かにしていくことにつながると思います。

中学理科のいくつかの公式の覚え方

 

理科の物理分野には,公式がいくつかあります。
その覚え方や使い方に苦労している人も多いのでは?

今回は3つの公式についてその覚え方・使い方を紹介します。

① (密度)=(質量)÷(体積)
② (電流)=(電圧)÷(抵抗)
③ (速さ)=(距離)÷(時間)

いずれの公式も3つの物理量の間の関係で,
ある量がある量に比例または反比例する関係にあります。

3つの公式をよーくながめてみると,
①では「質量」が,②では「電圧」が,③では「距離」が
割られる量になっています。ここがポイント。

公式それぞれにおいて「質量」「電圧」「距離」は
必ず割られる量であり,これらで割ることはありません。

だから,あとは残り2つの量のどちらか一方で割れば,
あと1つの量が決まります。

わかりにくいですか?
例えば①の公式では「密度」「質量」「体積」の
3つの量に対して,
「質量」を「体積」で割れば「密度」が,
「質量」を「密度」で割れば「体積」が求められます。
②,③の公式でも同様です。


それでは,割られる量の「質量」「電圧」「距離」を
求めるにはどうしたらいいのか。
簡単です。割られる量を求めるのだから,
残り2つの量をかけ合わせればいいのです。
例えば①の公式で「質量」は「密度」と「体積」を
かければ求められます。

それからもう一言。これらの公式を忘れた場合,
単位(問題文中では必ず単位が明示されます)を見ると
それを思い出すことができます。

例えば①の公式で「密度」の単位はg/㎤で,
真ん中の「/」は割り算の意味で,「g」÷「㎤」を表しています。
すなわち,「質量」÷「体積」を意味しているのです。

単位から公式を引き出すこともできるのです。覚えおこう。