平成29年度県立高校入試分析と対策【数学】

【分析】

1問[計算]

基本的な計算問題。

2問[小問集合]

出題分野は,

等式の変形・連立方程式・式の展開・因数分解・二次方程式・平方根

相似比と体積の比・統計処理・統計的推理

である。いずれも基本的な設問で,全問正解がねらえる。

3問[整数]

連続3整数の性質に関する問題。

1は文字式による証明問題。教科書例題レベル。

受験生は十分練習を積んでいるはずで,易しい。

2は連続3整数の性質で,問1以外の性質を答えさせるもの。

選択肢の内容を文字式で表現すればすぐわかる。

3は単純な1次方程式の問題に帰着する。

4問[作図]

1は垂直二等分線の作図。

受験生は十分練習を積んでいるはずで,易しい。

2は,いわゆる外心の定義が問われている。

実際に作図するとイメージしやすいが,

外心を知らなければ,限られた時間の中での

正解は難しいだろう。

5問[確率]

数直線上の動点が,さいころの目に従って動くときの

確率の問題。

場合の数を丹念に数え上げれば求められるが,

時間を取られる可能性がある。

6問[比例]

プールの排水に関する問題。

比例問題の典型的な問題で,過去問にも類題がある。

7問[2次関数]

放物線と直線に関する典型問題。

受験生は十分練習を積んでいると思われるが,

4は直線ABと直線OPが平行であることを使わないと

難しい。

8問[平面図形]

円に内接する正六角形に関する問題。

3,問4は正六角形が,

正三角形を6つ合わせた形であることを

使えば簡単。

9問[空間図形]

立方体と,その8つの頂点から合同な直角三角形3つを

取り除いた立体に関する問題。

例年の空間図形の問題に比べると易しい問題。

10問[規則性の問題]

正多角形の頂点の数,対角線の数に関する問題。

2の正n角形の対角線の数は,一朗さんと花子さんの

会話を参考に類推できる。n(n-3)2で割るところがポイント。

【予想平均点】

30点~33点で昨年より高くなると予想される。

実際の平均点 29.4点

【対策】

基本的な問題を確実に得点できるように繰り返し練習する。

その上で,応用問題をすぐに解答を見るのではなく,

時間がかかっても自分であれこれ考えることが必要。

瞬発力だけが数学の力ではない。

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