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平成29年度県立高校入試分析と対策【英語】
【分析】
第1問[Listening]
英文を聞いて答える問題。
英文と質問が読まれ,答えとして最も適切な絵を選ぶ。
第2問[Listening]
会話文を聞いて答える問題。
会話の最後の文に対する応答として最も適切なものを選ぶ。
第3問[LIstening]
長い英文を聞いて答える問題。
英文の内容について質問が読まれ,その答えとして適切なものを選ぶ。
第4問[語句整序]
単語を並びかえて文をつくる問題。
問1は《主語+told+to不定詞》の文,
問2は目的格の関係代名詞を使った文,
問3は間接疑問文をつくる。
使用しない語が1つあるので,文法をよく理解していないと難しい。
第5問[空欄補充]
空欄に単語の形を変えてあてはめる問題。
問1はcallの,問2はbeginの過去分詞をあてはめる。
問3はeatの動名詞を,問4はlongの最上級をあてはめる。
問4は信濃川が日本で一番長い川であるという知識がなくても
theとriverの間に入る語なので,longの最上級を入れるとわかる。
第6問[文整序]
会話文が自然につながるように,並べかえる問題。
難しい単語がなく易しい。
第7問[図表読解]
英文で書かれた掲示を見て設問に答える問題。
設問が単純で易しい。
第8問[長文読解]
長文を読んで設問に答える問題。
イチロー選手について書かれたもので,
内容はほとんどの受験者が知っていると思われ,
読み取りも易しいだろう。
第9問[長文(会話文)読解]
グラフを見ながらの会話を読んで設問に答える問題。
第10問[作文]
絵を見てその状況を英文で答える問題。
第11問[作文]
将来の夢について3文で答える問題。
【予想平均点】
33点~36点で昨年より高くなると予想される。
実際の平均点 31.0点
【対策】
今年は昨年に比べ出題の形式が若干変化したが,文法知識を
しっかりと身につけるとともに,それを発話や受け答えに
利用できる力を養う必要があることに変わりはない。
平成29年度県立高校入試分析と対策【理科】
【分析】
第1問[化学分野]
マグネシウム,塩化銅,砂糖の性質を問う問題。
特に必要な知識として,問2では,質量パーセント濃度の計算法。
問4では,試験管内部には水ができていることと,その確認は
塩化コバルト紙を使うこと。
第6問では銅イオン1個に対して,塩化物イオン2個が結びついていること
などである。
第2問[生物分野]
呼吸や光合成のしくみを理解していれば易しい問題。
第3問[地学分野]
地層に関する問題。
問2の断層の説明では,右側の地層のすべてが左側の地層に対して
沈み込んでいるので,地下の大規模な岩石の破壊が推測できる。
第4問[物理分野]
振り子を使った,力学的エネルギーに関する問題で,定型問題。
問4で,小球にはたらく力は,糸の張力と重力の2つである。
第5問[化学分野]
化学反応と熱に関する問題。
学校で必ず実験したはずなので,覚えていれば易しい。
問5は,熱が発生する反応はどれか考えるとよい。
第6問[物理分野]
電気回路に関する問題。
設問は単純だが,正解までにいくつかのプロセスを経る必要があり,
オームの法則を適用することに慣れておく必要がある。
第7問[地学分野]
天体観測に関する問題。
いずれの設問も,類題を解いたことがないと難しいかもしれない。
問3では,夏至の日の南中高度が90-(26-23.4)=87.4度となるので,
なるべく小さな設置角度を選ぶことになる。
第8問[生物分野]
神経伝達の種類,消化,排せつに関する問題。
いずれの設問も基本的で解き易い。
問5が考えにくいかもしれないが,説明文と表1を合わせて考えれば
正解できる。
【予想平均点】
25点~28点で昨年並み
実際の平均点 32.8点
【対策】
まんべんなく全ての分野の対策をしなければならない。
同じ分野でも,形式の違う問題を何問も解こう。
とにかく,得点力は問題の演習力に比例するのが理科という科目。
また,記述型の問題も増加する可能性があるので,
実験やその結果を自分の言葉で表せるように,十分理解することを心掛けるべきである。
平成29年度県立高校入試分析と対策【国語】
【分析】
第1問[文学的な文章]
宮下奈都『窓の向こうのガーシュウィン』(一部改変)からの出題。
1枚のCDをめぐる父と娘の心の交流を描いたストーリー。
「私」の気付きや心情の変化に注意しながら読むとよい。
問6はストーリー展開を押えないと安易な解答をしてしまいそうだが,
残りの設問はわかりやすく,得点しやすいだろう。
第2問[説明的な文章]
ちくまプリマ―新書『なんのために「学ぶ」のか〈中学生からの大学講義〉1』所収
小林康夫「学ぶことの根拠」(一部改変)からの出題。
問3は「自分ではどうしようもない宿命的なズレ」を感じる理由を答えさせる空欄補充問題。
傍線部のある段落にはズレの内容は書かれているが,理由は書かれていない。
次の段落の最後の「ズレを感じる理由だ」に注意。
この段落には理由となるものが繰り返し言葉を変えて出てくるので,
その中から二十字という字数をみたすものを選ぶ。
問4(2)は,現代の人間に「二重の学び」が宿命づけられている理由を
「ズレ」「自分」「世界」の3つの語句を用いて,二十五字以上三十字以内で
答えさせる問題。これは,傍線部の前後だけでなく,問題文全体の文脈から
その理由を考える必要があるため,難しい。
第3問[古文・漢文に関する文章]
古文:『徒然草』第百三十段 漢文:『荀子』からの出題
古文,漢文とも学問継続の不可欠さを述べたもの。
いずれの設問も易しく全問正解できる問題。
第4問[話すこと・聞くことに関する文章(作文を含む)]
山下洋輔,茂木健一郎『脳と即興性 不確実性をいかに楽しむか』(一部改変)
2人の対談の流れを押える問題。具体例とそれに関する対話者の考えを述べる形で対話が進み,
論旨も把握しやすい。
問4は「独創」の対義語を答える知識問題。「模倣」とは「まねること」で「独創」の対義語。
作文は,問題文および2つの資料から読み取れることを書く作文1と,
日本人は独創的・創造的か自分の意見を書く作文2の二本立てになっており,新傾向。
ただ,従来の作文も二段落構成で,最初の段落で客観的な分析をし,次の段落で
自分の意見を述べる出題もあったので,それを明確に二本立てにしただけとも言える。
【予想平均点】
35点~40点で昨年より高くなると予想される。
実際の平均点 31.5点
【対策】
今後は,与えれらた文章や資料をもとに,自分の考えを自分の言葉で述べる力を試される問題が増加しそうである。
日ごろから,「これは何だろう。」「どういう事だろう。」という問題意識をもち,
それを文章にする訓練をしておくべきである。
「できる」「できない」の違い
予備校・塾で学習支援の仕事を30年以上続けてきました。 その経験から言えることは, 小中学校義務教育程度の学習内容は誰でも完全に習得できる ということです。 ただ,一人一人の顔が違うように, その習得にかかる時間がそれぞれの人で違います。 義務教育の期間は6+3の9年間と限定されるので, 習得時間の違いで, 成績の良し悪しが決められているのが現状です。 その認識のないまま 「自分は頭が悪いから」「やっても無駄」 と考える子供たちがたくさんいます。 実際は「できる」ことを「できない」と決めつけてしまうのは 悲しいことです。 人間は「できない」と思い込んでいることは ほぼできません。習得の成果は心の問題も大きいのです。 「私は(勉強が)できない人間だ」と思っている子供には, どこか1つの項目でも「できる」実感を持ってもらうことが 大切です。 その実感が,次の成果につながる。 逆に「頭がいい」「できる」と思い,また思われている子供は 「できる」ことはあたり前のことだという謙虚さが必要で, 「できる」先にもっと「できる」ことはないのかと 貪欲に挑戦する心が, 人生を豊かにしていくことにつながると思います。
中学理科のいくつかの公式の覚え方
理科の物理分野には,公式がいくつかあります。 その覚え方や使い方に苦労している人も多いのでは? 今回は3つの公式についてその覚え方・使い方を紹介します。 ① (密度)=(質量)÷(体積) ② (電流)=(電圧)÷(抵抗) ③ (速さ)=(距離)÷(時間) いずれの公式も3つの物理量の間の関係で, ある量がある量に比例または反比例する関係にあります。 3つの公式をよーくながめてみると, ①では「質量」が,②では「電圧」が,③では「距離」が 割られる量になっています。ここがポイント。 公式それぞれにおいて「質量」「電圧」「距離」は 必ず割られる量であり,これらで割ることはありません。 だから,あとは残り2つの量のどちらか一方で割れば, あと1つの量が決まります。 わかりにくいですか? 例えば①の公式では「密度」「質量」「体積」の 3つの量に対して, 「質量」を「体積」で割れば「密度」が, 「質量」を「密度」で割れば「体積」が求められます。 ②,③の公式でも同様です。 それでは,割られる量の「質量」「電圧」「距離」を 求めるにはどうしたらいいのか。 簡単です。割られる量を求めるのだから, 残り2つの量をかけ合わせればいいのです。 例えば①の公式で「質量」は「密度」と「体積」を かければ求められます。 それからもう一言。これらの公式を忘れた場合, 単位(問題文中では必ず単位が明示されます)を見ると それを思い出すことができます。 例えば①の公式で「密度」の単位はg/㎤で, 真ん中の「/」は割り算の意味で,「g」÷「㎤」を表しています。 すなわち,「質量」÷「体積」を意味しているのです。 単位から公式を引き出すこともできるのです。覚えおこう。