【分析】
第1問[化学分野]
マグネシウム,塩化銅,砂糖の性質を問う問題。
特に必要な知識として,問2では,質量パーセント濃度の計算法。
問4では,試験管内部には水ができていることと,その確認は
塩化コバルト紙を使うこと。
第6問では銅イオン1個に対して,塩化物イオン2個が結びついていること
などである。
第2問[生物分野]
呼吸や光合成のしくみを理解していれば易しい問題。
第3問[地学分野]
地層に関する問題。
問2の断層の説明では,右側の地層のすべてが左側の地層に対して
沈み込んでいるので,地下の大規模な岩石の破壊が推測できる。
第4問[物理分野]
振り子を使った,力学的エネルギーに関する問題で,定型問題。
問4で,小球にはたらく力は,糸の張力と重力の2つである。
第5問[化学分野]
化学反応と熱に関する問題。
学校で必ず実験したはずなので,覚えていれば易しい。
問5は,熱が発生する反応はどれか考えるとよい。
第6問[物理分野]
電気回路に関する問題。
設問は単純だが,正解までにいくつかのプロセスを経る必要があり,
オームの法則を適用することに慣れておく必要がある。
第7問[地学分野]
天体観測に関する問題。
いずれの設問も,類題を解いたことがないと難しいかもしれない。
問3では,夏至の日の南中高度が90-(26-23.4)=87.4度となるので,
なるべく小さな設置角度を選ぶことになる。
第8問[生物分野]
神経伝達の種類,消化,排せつに関する問題。
いずれの設問も基本的で解き易い。
問5が考えにくいかもしれないが,説明文と表1を合わせて考えれば
正解できる。
【予想平均点】
25点~28点で昨年並み
実際の平均点 32.8点
【対策】
まんべんなく全ての分野の対策をしなければならない。
同じ分野でも,形式の違う問題を何問も解こう。
とにかく,得点力は問題の演習力に比例するのが理科という科目。
また,記述型の問題も増加する可能性があるので,
実験やその結果を自分の言葉で表せるように,十分理解することを心掛けるべきである。