よく,国語はどうやって勉強したらいいのかわからない,という声を聞きます。
確かに日常使っている言語の学習なので,あまりに身近過ぎて,いまさら学習などと言われてもピンとこないとうことなのでしょう。ただ,畢竟,与えられた文章の内容を把握し理解することがその目標なので,その方向で考えるなら,勉強法はあると言えます。
段階を追って考えると,まず第一に指示語(これ,それ,その等々)の内容を確認しながら文章を読むということです。私たちがざっと流して文章を読むとき,案外,それができていないことが多いのではないでしょうか。(ここまでにも,指示語が使われていますが,その示す内容は確認できていますか?)
筆者は,自分の主張を繰り返し,これでもかこれでもかと述べるのが普通です。ただ,同じ事を何回も何回も文章の中に登場させると,くどくて読みにくい文章になってしまいます。そこで使われるの指示語です。ですから,指示語の内容を確認することで,筆者の主張がだんだんと見えてくるのです。また,その事が,文章を正確に読むことにつながるのです。
さて,さらに第二,第三・・・と続くのですが,今回はここまで。とにかく,まずは指示語を意識して文章を読んでみましょう。
勿論,今回の内容は現代文についてであり,古文・漢文については改めて話題にしていきます。