理科の物理分野には,公式がいくつかあります。 その覚え方や使い方に苦労している人も多いのでは? 今回は3つの公式についてその覚え方・使い方を紹介します。 ① (密度)=(質量)÷(体積) ② (電流)=(電圧)÷(抵抗) ③ (速さ)=(距離)÷(時間) いずれの公式も3つの物理量の間の関係で, ある量がある量に比例または反比例する関係にあります。 3つの公式をよーくながめてみると, ①では「質量」が,②では「電圧」が,③では「距離」が 割られる量になっています。ここがポイント。 公式それぞれにおいて「質量」「電圧」「距離」は 必ず割られる量であり,これらで割ることはありません。 だから,あとは残り2つの量のどちらか一方で割れば, あと1つの量が決まります。 わかりにくいですか? 例えば①の公式では「密度」「質量」「体積」の 3つの量に対して, 「質量」を「体積」で割れば「密度」が, 「質量」を「密度」で割れば「体積」が求められます。 ②,③の公式でも同様です。 それでは,割られる量の「質量」「電圧」「距離」を 求めるにはどうしたらいいのか。 簡単です。割られる量を求めるのだから, 残り2つの量をかけ合わせればいいのです。 例えば①の公式で「質量」は「密度」と「体積」を かければ求められます。 それからもう一言。これらの公式を忘れた場合, 単位(問題文中では必ず単位が明示されます)を見ると それを思い出すことができます。 例えば①の公式で「密度」の単位はg/㎤で, 真ん中の「/」は割り算の意味で,「g」÷「㎤」を表しています。 すなわち,「質量」÷「体積」を意味しているのです。 単位から公式を引き出すこともできるのです。覚えおこう。