【分析】
第1問[計算]
基本的な計算問題。
第2問[小問集合]
出題分野は,
等式の変形・連立方程式・式の展開・因数分解・二次方程式・平方根
相似比と体積の比・統計処理・統計的推理
である。いずれも基本的な設問で,全問正解がねらえる。
第3問[整数]
連続3整数の性質に関する問題。
問1は文字式による証明問題。教科書例題レベル。
受験生は十分練習を積んでいるはずで,易しい。
問2は連続3整数の性質で,問1以外の性質を答えさせるもの。
選択肢の内容を文字式で表現すればすぐわかる。
問3は単純な1次方程式の問題に帰着する。
第4問[作図]
問1は垂直二等分線の作図。
受験生は十分練習を積んでいるはずで,易しい。
問2は,いわゆる外心の定義が問われている。
実際に作図するとイメージしやすいが,
外心を知らなければ,限られた時間の中での
正解は難しいだろう。
第5問[確率]
数直線上の動点が,さいころの目に従って動くときの
確率の問題。
場合の数を丹念に数え上げれば求められるが,
時間を取られる可能性がある。
第6問[比例]
プールの排水に関する問題。
比例問題の典型的な問題で,過去問にも類題がある。
第7問[2次関数]
放物線と直線に関する典型問題。
受験生は十分練習を積んでいると思われるが,
問4は直線ABと直線OPが平行であることを使わないと
難しい。
第8問[平面図形]
円に内接する正六角形に関する問題。
問3,問4は正六角形が,
正三角形を6つ合わせた形であることを
使えば簡単。
第9問[空間図形]
立方体と,その8つの頂点から合同な直角三角形3つを
取り除いた立体に関する問題。
例年の空間図形の問題に比べると易しい問題。
第10問[規則性の問題]
正多角形の頂点の数,対角線の数に関する問題。
問2の正n角形の対角線の数は,一朗さんと花子さんの
会話を参考に類推できる。n(n-3)を2で割るところがポイント。
【予想平均点】
30点~33点で昨年より高くなると予想される。
実際の平均点 29.4点
【対策】
基本的な問題を確実に得点できるように繰り返し練習する。
その上で,応用問題をすぐに解答を見るのではなく,
時間がかかっても自分であれこれ考えることが必要。
瞬発力だけが数学の力ではない。