平成28年度県立高校入試分析と対策【国語】

【分析】
第1問
[文学的な文章]
三浦しをん『風が強く吹いている』からの出題。
登場人物の複雑な心理の変化がなく,ストーレートな展開の文章で,
理解しやすい。
設問の選択肢も,まぎらわしいものがなく答えやすかっただろう。
語彙知識としては,この文章における「起爆剤」の意味や「値踏み」の意味が
わかっている必要がある。

第2問
[説明的な文章]
桐光学園+ちくまプリマ―新書編集部編『考える方法〈中学生からの大学講義〉2』(一部改変)からの出題。
問2の文法問題の「の」は「もの」と言い換えて考えるとよい。
文章の展開はA→Bで,AとBは逆のことを述べている。そして,AとBを
「一旦Aを認め,しかしBである」というようにつなげ,Bをより強調した構造になっている。
この構造が読めれば論旨は把握しやすいだろう。

第3問
[古文・漢文に関する文章]
古文:『万葉集』巻二十 防人の歌,漢文:王之渙『涼州詞』からの出題
古文,漢文とも親しい人との別れを歌ったもの。
先生と生徒の会話文も読解のヒントになっている。

第4問
[話すこと・聞くことに関する文章(作文を含む)]
藤原雅彦・小川洋子『世にも美しい数学入門』(一部改変)
2人の対談の流れを押える問題。数学や物理の難しい用語も出てくるが,
要は,数学の真理の不変性,真理に到達するための想像力について語っている。
問6は楷書に関する独立問題で,知識問題。
作文は,想像力の必要性について,論じさせ,
想像力を豊かにするためにはどうすればよいか考えさせるもの。
これは,本文から想像力の必要性を引き出し,論じるとしても
短い時間でまとめるのは少し難しいだろう。

【対策】
やはり,文脈のとらえ方が一番重要で,日頃から文章は,なんとなく読むのではなく,
語と語のつながり,段落と段落のつながりを考えながら読む必要がある。
そして,新聞のコラム等を利用して,語彙力を増やすことも欠かせない。
また,わからない言葉が出てきたら調べるくせをつけよう。

be動詞のイメージ

I am a cat.(吾輩は猫である。)
このときのamがbe動詞と言われるものですが,
ある意味もっとも基本的な文のはずなのに,中学生には難しいようです。

英文をつくるときに一般動詞(be動詞以外の動詞の事)が
あると,be動詞と一緒に使ってしまうミスがとても多いです。
例えば,He plays baseball.(彼は野球をします。)を
疑問文にしなさいと言われたら,
Is he plays baseball?
とやってしまう。
Is he a baseball player?と混同しているのかしらん。

まず,一般動詞とbe動詞の区別ははっきりさせたいですね。
疑問文(「~ですか」と聞く文)や否定文(「~でない」と否定する文)の
つくりかたもぜんぜん違いますからね。

ところで,私はbe動詞を考えるときは,
「be動詞」=「存在を表す」とイメージしています。

I am a cat.であれば,「私は猫としてこの世に存在している」ってな感じです。
であれば,よく言われる,A+be動詞+BのA=Bの関係も納得できる。
This is a pen.なら「これ=ペン」は「これ」が「ペン」としてこの世に存在しているから言えるのです。

また,レストランで注文するとき日本人がよく間違えるという,
I am coffee.(私はコーヒー)は絶対にあり得ないことがわかると思います。

まずこの辺からbe動詞について考え始めるのはどうでしょうか。

確率の求め方

今週の中2の数学は,確率の学習。
確率の基本は,
(ある事柄の場合の数)÷(すべての場合の数)
です。
例えばサイコロの目の出方は
1か2か3か4か5か6の6通りで,
そのうち偶数の目は2か4か6の3通りだから
サイコロを1回ふったときに,偶数の目の出る確率は
3÷6=0.5
となります。
でも,確率は普通,分数であらわすので,1/2とします。
ね,簡単でしょう。

確率分野の攻略法は,ずばり慣れです。
これから,多くの問題を解いて慣れていきましょう。